2017年06月10日

薄紫の紫陽花

IMG_0186.JPG
実家の庭に咲くあじさい。

車椅子の母に
「きれいに咲いているね。
お母さんの好きな色だね。」
と耳元で話しかけると、嬉しそうに微笑んで、うなづいた。

認知症ではあるけれど、
母はやはりこの上品な薄紫が好きだし、
庭の花を眺めるのが好きなんだ。
それだけで、母は今も変わらず、私が知っている母のままだと感じられて、とても嬉しかった。

結婚前、私がまだ実家にいる頃、
母は庭に咲く花、路傍に咲く花を見つけては、自然の生命力の強さへの感動を込めて私にその様子を語った。

母の話は長く、いつもとりとめがない。
話のポイントになかなか辿り着かず、内容の全体像が掴みにくい。
しかも、途中で話を急かせたり、まとめようとすると
「話の腰を折ってはいけない。」と激怒される…。

聞く力を養えたのは両親のおかげと今は思う。
父も大概の語りたがり屋だから…。
もちろん、私もなんだけどねっ。

母は今はあまり話せない。
だけど、母のあのとりとめのない話の数々は私の記憶のライブラリーに母の歌うように美しい声と共に貯蔵されているから。



posted by める at 11:06| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2017年06月09日

OSUYA飲む酢「ざくろ」美味しい!

IMG_0189.JPG

酢は苦手な私もゴクゴク飲めてしまうフルーティーなOSUYAのデザートビネガー

前回は季節限定の「桜」を買ったのだけど、
今回は定番の「ざくろ」にしてみた。
深みのある濃厚な味わい。
ポリフェノ~~~~ルがアンチエイジングゥゥゥ!!!で潤う気分。

父は「南高梅」を試飲して気に入り、小瓶を購入。
母も「おいしいわ。」と喜んでいた。

お店に立ち寄るたびに季節季節の新しい商品が並んでいるのもOSUYAの魅力。
「ジャスミン」も味に奥行きがあって良かったのよねぇ~~
これも季節限定だから、早めに行かなきゃもうなくなっちゃうかも。

posted by める at 18:50| Comment(0) | グルメ | 更新情報をチェックする

2017年06月08日

あぶらとり紙

10285067587472.jpg

※2002年8月の日記を再掲。
久しぶりに読み返したら懐かしくて…


鏡台の引き出しに入れてある「あぶらとり紙」3つ。

1つは、娘が購読している少女マンガ月刊誌「なかよし」の付録。
雑誌の付録は従来、大きさ、材質が規制されていたが、去年、大幅に緩和され、非常に豪華になっている。
モー娘。のファイルやペンケースもつくので、子どもたちは大喜びだ。

2つ目は、粗品でもらったもの。

そして3つ目はチッチちゃんからのお土産。
「最高級あぶらとり紙 美白」と書かれてある。

娘たちは、これが気になって仕方ないらしい。
「最高級・美白」という文字に心をそそられるようだ。
顔をひと拭きするだけで、色白美人になれる魔法の紙のように見えるのかもしれない。

私は脂性な方ではないので、あぶらとり紙は普段、使用しない。
ずっと引き出しにしまってあるのだが、
だからといって、子どもたちに使わせるのは、もったいない。
使うことを禁じている。
それで、益々「あぶらとり紙」への憧れは募るのだ。

先日、あまりにも、しつこく言われ、ついに「あぶらとり紙」の封を開けた。
一枚とって頬や鼻にあててみたが、やはり、いまいち脂がない。
その様子を横で、羨望のまなざしでもって眺めていた長女、
一枚ほしい、とねだる。
断ると、次女が
「お姉ちゃん、これがあるよ!」と付録を指し示す。

私が封を開けたので、自分たちも大事にしていた付録のあぶらとり紙を使う決心がついたようだ。

一枚ちぎり、妹にあげ、
もう一枚、とり、
二人で、額と鼻の頭を拭く。

「お~~~っ!すごーーーい!!」

たちまち色が変わるあぶらとり紙に感動している。
が、どう見ても、それは脂ではなく「汗」だ。

小学生ってやつは、本当に、どいつもこいつも、
鼻の頭に汗の粒を10個くらい、器用に乗せて走っている。

汗はタオルで拭け!
あぶらとり紙を使うんじゃない!!

すると長女、
私の「最高級・美白」のあぶらとり紙を一枚欲しいと乞う。
付録の物との使用感の差を体感したいらしい。
あまりのしつこさに根負けし、一枚あげると、
まるで宝物のように手に取り、そっと頬を拭き、

「感触が・・・全然、違う・・・・!!
違うよ、みほちゃん!ほら・・・」

次女の頬も拭いてやる。

「ああっ!ほんとだ。こっちの方がいい!!」

「さすが、最高級・・・!」

などと感じ入っているが、肝心の皮脂はほとんど拭き取れていない。
そこで、

「脂はお父さんがいっぱいあるから、
それで、お父さんのおでこを拭いてごらん?
びっくりするよ!」

と言うと、二人は目を丸くした。
しかし、せっかくの貴重なあぶらとり紙を簡単に手放す気にはなれないらしく、躊躇している。
私としては、あぶらとり紙に皮脂があまりつかないのは、自分に脂がないためか、それとも、紙の性能の問題なのか確かめたい気持ちだったので、一枚、ちぎり、
リビングでテレビを見ていた夫の側にしゃがみこんだ。
子どもたちもあわててついて来る。

「あぶらとり紙でおでこを拭いてあげるねぇ~♪」
夫の機嫌を損ねないよう猫なで声。
「最高級のあぶらとり紙やでぇ~~!」
長女も興味津々。

見ただけでツヤツヤと脂が乗っていそうなおでこに
あぶらとり紙を一枚、ぺチャッと貼り付ける。
すると、たちまち色が変わり、見事に脂を吸っていく。

「おお~~~っ!!すごい・・・」

私と娘たち、三人の女が、夫のおでこに貼られたあぶらとり紙を見つめ、ため息をつく。

「鼻の頭も、きっとすごいよ!」

もう一枚を使って、鼻の頭に貼り付けてみる。
これまた、すさまじい勢いで脂が紙に染み渡っていく。

あぶらとり紙というのは、このように使うのだ。
こんなにすごいものだとは知らなかった。
目からウロコが落ちる思いで、ただ見つめていた。

鼻からはがしてみると、
あぶらとり紙は、全面、余すところなく、脂を吸いきっていた。

「ほら、見て。すごい。
あぶらとり紙も、
『もう吸えません。参りました~~』って言ってる!!
やっぱり、あぶらとり紙って、お父さんみたいな人が使うものなのよ!」

思わず、そう言ってしまって、
これでは、夫を「天下無敵の脂性キング」と認定したかのようか?!と
ハッと気づき、
夫の顔色を伺ったが、怒っていないようで、ほっとした。


しかし、その後もまだ、あぶらとり紙は大事に引き出しにしまわれている。
娘たちも、同じように、使わずにしまっている。

あぶらとり紙は化粧をする大人の女の持ち物だから。
少女の憧れの品なのだ。
posted by める at 18:28| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2017年06月05日

20食限定のプレミアム"BENTO”【大阪マリオット都ホテル】

IMG_0181.JPG

長女の誕生日、久しぶりに皆で集まることができた。
せっかくのこの機会、歩行が不自由になってから家の中に引きこもりがちになっていた義父に車椅子でバスに乗って天王寺へ出かけることにチャレンジしてもらった。
介助する私もバスに車椅子で乗るのは初めてだったので、どういうふうに乗り降りするのだろうと思っていたのだが、
バスの降り口の扉の下から運転手さんがスロープを引き出してくれ、楽に乗り降りができた。
座席も、車椅子用スペースがあり安全、他の乗客への気兼ねも少なくて気持ちがとても楽だ。

あべのハルカス19階、地上100mからの壮大な夕暮れを眺める。IMG_0164.JPG

空を赤く照らしながら、遠く六甲の山陰に隠れていくオレンジ色の夕陽。
見事な天体ショーに義父は何度もシャッターを切る。やはり上手い。カメラの腕はさすがだ。

大阪マリオット都ホテル19階のラウンジプラス
ディナーメニューの20食限定のプレミアム"BENTO”IMG_0167.JPG

3段のお重に、和食、洋食、デザートが目にも美しく詰められている。
ワンドリンク付きなので、食事と一緒にカクテルを飲むのも良し、
食後にデザートと一緒にコーヒーでも良い。

お品書きを見、一品ずつ「これは何だろう?」と言いながら味わう楽しみ。
高齢の美父母も、娘たちも満足の、なかなか良いお弁当だ。
量も全部食べるとちょうど満腹になる。

長女の誕生日を祝いに来店したことを告げると、ローソクを立てたケーキを用意して記念撮影もしてもらえた。

IMG_0177.JPG

窓の外には、きらめく夜景。三日月も見える。
ゆっくりコーヒーを飲みながら、話もできて良い時間を持てた。
誕生日のスペシャル感もバッチリ演出できたし!
義父母にも久しぶりのお出かけで気晴らしをしてもらえた。

一食5000円のBENTO。
美味しい食事にデザート・お茶もついて
ゆったりした空間で見事な夜景を眺められ、
夕暮れの天体ショーも楽しめ、
心に残る想い出の日となるなら、十分に価値がある。

「バスもあんなに簡単に乗れるなら出かけられますよ。また来ましょうね!」
と車椅子の義父に声をかけると
照れて笑いながら「うんうん」と何度もうなづいていた。
生きている楽しさを感じる日がないとね。たまには。

posted by める at 18:09| Comment(0) | グルメ | 更新情報をチェックする

2017年06月01日

古径 あべのハルカス近鉄店【寿司】

IMG_0188.JPG

両親と天王寺へランチに♪
母の表情が今日は生き生きとしていて、状態が良い様子だったので、
久しぶりに近鉄百貨店をゆっくり見て回った。

お寿司が食べやすいだろうと、
古径 あべのハルカス近鉄店へ入った。
すると、車椅子の母に食事の介助も必要だと察してくれた店員さんが
「お寿司を半分に切ってお出しすることもできます。」と言ってくれた。

嚥下や咀嚼の機能が落ちている母が、握り寿司一貫を一口で食べるのは、かなりギリギリ。
かと言って、握り寿司を半分にして食べさせるのも難しい。
最初から、半分にして作ってもらえるなんて…!
そんなことを思ってもみなかったので、ありがたいサービスにとても感動した。

美しく並んだお寿司。
ネタもいい。美味しい。
お箸で口元へ運んであげると、母も喜んで食べていた。
すると、最後の3個くらいになった時、母が自分で手を伸ばしてお寿司を取り、食べたのだ。

脳梗塞を患って以来、母は右半身が不自由になり、左手もあまりうまく使えなくなった。
食事は介助により食べさせてもらう日々なのだ。
その母が、自ら、自分の意志で、自分の手で食べた。
…当たり前のようだが、これはとても嬉しいことだ。
母本人にとっても、介護する父にも、私にも。

母にまだ残っている「できること」がある。
その力を目覚めさせ、湧き上がらせてくれた。

できる環境に、できる状態にすれば、できることはまだまだある。
このお寿司は、それを教えてくれた。

今日の母の表情は晴れ晴れと、とても良かった。
posted by める at 19:28| Comment(2) | グルメ | 更新情報をチェックする