2019年06月21日

幾原監督アニメ「さらざんまい」



幾原邦彦監督作品アニメ「さらざんまい」が最終回を迎えた。
第一話は本当に、最初から最後までわけがわからない展開+内容!

男子中学生らがカッパに変身し、カワウソと戦うんだもん。
…えっ?って思う間もなく、歌に乗せ、踊りながらガンガン話が進む。

歌がまたすっごいシュールで…。
でも、「少女革命ウテナ」の歌に比べたら、そうでもないよな…とか、
よくわからないけど、とにかく死闘を繰り広げているシーンも、そう言えばセーラームーンの戦闘シーンも、どこでどうなってるのかわかんないよなぁ、とか
同性愛を普通にもってくるのも、ウテナもユリ熊もそうだったよなぁ、とか。
胸に手を入れ、心臓を取り出すのも、ウテナ、ピングドラムを想起させる。
これまでの幾原作品を見ていたら、
これほどまでにわけが分からなくても、徐々に謎は解け、ラストに期待できると信用できる。

…しかし、わからなくて観るのをやめてしまう人も多いはず。
淘汰される作品だ。
ただ、キャラクターの絵はとても可愛らしく、とっつきやすい。

話が突拍子もない分、舞台となる場所の背景がとてもリアル。
浅草は昔、一度行ったきり。東京在住の方なら、場所を特定できるのだろう。羨ましい。
そこがどこだかハッキリとした感覚を持って、この作品を見ることができたら、もっともっと、3倍くらい面白いんだろうな。

本作のテーマは、「つながりたい。」
今はSNSで簡単に「つながる」ことができる。
「つながり」が切れる不安、怖さもその裏にある。

つながりたいけど、つながれない。
…だから、諦める。
…傷つく前に自分から裏切る。

マイナス方向へ動くと、前には進めない。

「欲望を手放すな」
つまり、諦めないことを提示している。

欲望と絶望は双極のようで一対。
未来だって、つながりは切れたり、またつながったり。
切れたら、またつなげればいい。
それができるんだから。

一番不可解なスタートを切った「さらざんまい」は
これまでで一番わかりやすいラストで締めくくられたように思う。

それにしても、長髪のトオイが丸坊主にして少年院に入り、収容生活まできっちり描いてて、
なんかもう、こういう妙なところでリアリティーを出してくるから、この不思議な世界は成立してるんだなぁ、と思ったわ。
その他大勢はモブとして簡略化された記号として描かれるアニメだけど、少年院の他の子たちはちゃんと描かれていたもんね。

最初は派出所の警察官に見えたレオとマブも二人の話が丁寧に進められ、衝撃の展開に感嘆した。
二人が会議中に突然、踊り出す「カワウソイヤァ」はミュージカル風味で面白い。
派手な歌と踊りが終わった後、地味な会議室にきっちり戻ってるのが舞台的。


浅草→合羽→カッパ→尻子玉を抜く
         →皿→皿を集める→さらざんまい

…わかるよ、わかるけど、なかなか強引。
そして、尻子玉を抜くシーンが結構、直接的で、同性愛も絡めているだけに、いいのか?とギョッとしたが、
人間と言うものは怖いもので、数回見てしまったら、ある程度慣れてしまう。

カッパに変身できる代償として、毎回、自身の秘密が漏洩される。
それが、…こんなことを知られてしまったら、人間関係を維持できないのでは?というレベルのもの。

これ、男子同士だからOKな気がする。
女子同士では、いつまでも遺恨が残る予感…。

とは言うものの、私も学生時代からの友人と、なんだかんだでずっと「つながっている」。
切れないと信じることのできる「つながり」がある。

ネットを通じて「つながった」サザン仲間も、19年「つながっている」もんね。
切れないよ。
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2019年01月26日

上條淳士「東京展」 #大阪の東京展 行ってきた!

見た瞬間に胸をドキリとときめかせ、ハッとさせられる美しい絵。
上條淳士先生の作品が好きだ。
先月、東京で開催され、行きたいけど遠いなぁ~と諦めた上條淳士「東京展」が大阪にもやって来ると知り、これは行かなくちゃ…!とチェック。

ところが場所はアメリカ村のド真ん中…。
うぅ~ん…ちょっと怖い~~。
あまり行かない所だし、店を見つけられるかも不安。
そこで長女を誘うと、「あ。ディグミーやん。行こ!」とあっさり快諾。
心斎橋の夜カフェとして、いつも利用しているらしい。長女は私より大人だわ…。

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ディグミーはお茶もできて、ごはんも美味しく、夜遅くまでやっているので仕事帰りの友人と会う時に便利なのだそうだ。

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店内の壁いっぱいに原画が展示されている。
グッズや書籍の販売もあり、コラボメニューもある。

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悩んだけど…甘いものが食べたくて“俺の”メロンパンにしてみた。

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元ネタ原画コピーを添えて提供してくれる嬉しいサービス。さすが!

「To-y」を読んでいたのは、もう30年以上も前。
それまで見たことのないマンガ、絵の美しさ、表現方法、技巧に「これはすごい!」と感嘆した。
全巻買って持っていて、覚えるほど読んだ。
店内には「To-y」全巻も自由に読めるように置いてあり、長女が読み始めた。
高校では軽音楽部でバンドを組んでいた長女。今もいろんなライブへ行く。
夢中になって「To-y」を読むのが嬉しかった。
時を経ても鮮やかな魅力を放つ作品。
しかし、単行本では全10巻だからね…。そう簡単には読み切れないよ~~。

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ラスト近くのこのシーンも美しかった。

To-yは16才の少年。圧倒的な魅力と天才的な歌唱力を持つ。
それを絵の力で説得させ、尚且つ読む者に感動を与える。
絵からは聞こえないはずの歌や音が聞こえる。
ドラムの重い音。ギターの響き、リズム。
一番、カッコイイ音が聞こえてくるのだ。

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そっかぁ…。To-yは今、こんな感じになってるのか…。
相変わらず、カッコイイなあ!
そして、やっぱり歌ってる。

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マネージャーのか志子さんが好きだった。
表参道のモリハナエビルでお茶を飲むか志子さんに憧れて、私、行ったもの。モリハナエビルに。
実際に行ってみて、本当にマンガに出てきた絵のままで驚いた。
ああ、ここが東京だ。
To-yや皆が住むとびきりカッコイイ街、東京。

ただ、その時はカフェがやってなくて残念だった。
真似て、脚を組んでオープンテラスで気取るつもりだったから。
今はもうビルも新しく建て替わっているらしいね。
東京へもしばらく行っていないなぁ。

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街の雑踏、空気感。
あ、これ、あそこだ!とわかる嬉しさ。
原画で見るとあまりにも緻密で気が遠くなる。
すごい作業!そして絵への真摯な情熱が薫る。

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コラボメニュー以外のスイーツも美味しかったし、
お店の場所も覚えたし、
また美麗イラストを眺めにお茶しに行こうかしら。
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2018年08月06日

マカロニほうれん荘展in大阪

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なんと!地元、大阪・天王寺でマカロニほうれん荘展in大阪が開催されている!しかも入場無料。撮影OKの太っ腹企画。

少し前に東京でやっていて、行こうかとちょっと悩んだのよ…
待ってて良かった!

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会場に着いた時に聞こえてきたBGMはQueenの「Killer Queen」
ああ、やっぱそうよね…!といきなりテンションが上がる。
鴨川つばめ先生の好きな洋楽が会場のBGMになっているのだ。

中学生だった。
一番多感なあの頃、ナンセンスなギャグが連続で炸裂する「マカロニほうれん荘」のセンスの高さとリズム感の良さにしびれた。
そう、この作品には音楽のようなリズムが生き生きと輝いていた。
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コミックスを全巻持っていた。
その中でも好きなシーン。
めっちゃ鮮明に残っている記憶と目の前の原画が一致して、脳内に不思議な快感が弾ける。

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この繰り返されるリズム、
絶妙な間。
やっぱり天才よ。

すごく懐かしい。
そして今なお新しい。
原画が一枚のイラストのように美しく、ため息が出るほど。
若い人にも読んでもらいたい作品。
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トシちゃん25才!

中学生の時は25才の男の人はすごく大人だと思っていたなぁ。
22〜23才だったサザンの桑田さんも大学生のおにいさんで、自分には背伸びしても届かない、想像するしかない大人な恋愛の歌を歌っているように感じていたもの。
自分も大人になれば夏の砂浜で裸で抱き合う恋の夜がいつか訪れると思っていたわ…
……なかったなぁ、、そういうの。。。

今から思うと、25才はまだまだ青い。
だけど、程よく大人の雰囲気も出てきて、男の人も美しい年頃よね。

この漫画でブライアン フェリーの名前を知っていて、
主人と出会った時、レコード屋でロキシーミュージック時代からのファンである主人がブライアン フェリーの新アルバムを買ったのを見て、
あ!この人がブライアン フェリーなのか!確かにトシちゃんにちょっと似てる…とか思って食いついてたら、
「ブライアン フェリー知ってるの?」と主人(当時24才)に嬉しそうに言われ、
「サングラスかけてるのよね?」と聞き返し、
「う〜ん…サングラスは…かけてるかな?かけてないけどな…」
「えっ?!かけてないの?!」
と逆ギレしたという謎の会話の想い出も………


天王寺ならよく立ち寄るし、またふらっと浸りに行ってみようかしら~♪
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2018年03月22日

少女革命ウテナTVアニメ20周年記念展

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少女革命ウテナTVアニメ20周年記念展
なんと大阪天王寺、あべのハルカスの近鉄百貨店で開催!
地元やーーん!!
これは行かねば♪と思ったら…入場料がすっごく高くてビックリ。
…でもね、入場記念に白い薔薇のコサージュをもらえるの。
これがなかなかちゃんとした造りの物なので価格は妥当。
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胸に薔薇の花をさすのは選ばれたデュエリストの証…
世界を革命する力を得るために気高く戦う。
…そういう作品なのだ。

このアニメが放映されたのは1997年。
娘たちが幼稚園の頃だ。
晩ご飯時の夕方に少女漫画のようなきれいな絵柄のアニメが始まったので
普通に子どもと一緒に見始めた。
ところが、最初からこの作品は非常に独特で、とんでもなかった。
娘たちがまだ幼かったから親子で一緒に見ることができた。思春期だったら無理だったかもしれない。
随所でセクシャル。
時に意味深に、時にかなり淫猥。

ゴージャスな学園の、麗しい生徒会のメンバーたち。
彼らは皆から羨まれ、全てに満たされている存在のように見えるのに、
それぞれ決して手に入れることのできないものに苦しく憧れ、手痛く裏切られる。
運命を変えるために、その力を得ようと彼らは決闘する。

主人公であるウテナも、アンシーも心の奥底に深い闇を持っていた。
そして私自身もこの時期、自分の中に未解決のまま心の奥底に沈め、蓋をしてしまっていた小箱の存在を異物に感じ始めていた。
日々の生活に満足している幸せだ、そう思うのに、ふとした時にとても辛い気持ちに襲われた。
その正体を探ろうと、自己と対峙していた時だった。

「少女革命ウテナ」で描かれる世界はとても複雑で難解と言えるが、
自身も自分を探していた私にはとてもすんなりと、よくわかる物語だったのだ。
だからこそ、この作品は私には特別なもの。
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ウテナ展には5年前に開催された時も行ったので、展示物が同じなのでは?と思ったが、
今回はさらに盛りだくさんな内容で、撮影可能スペースの展示もファンにはたまらないセンスだった。
ただ…ぼっち参戦なので、なりきり写真を撮れる場所でも…ぼっちなので…

ウテナ役の声優 川上ともこさんがご病気で亡くなられたことが、とても悔やまれる。
ウテナは彼女の声でないと、ウテナではないし。
そう思っていたら、展示の最後に川上さんのお母様からのお手紙があって…
泣きそうになっちゃったわ。。。

映像展示のラスト
「いつか一緒に…(輝いて)」のシーンも何回観ても泣けちゃうのに。

入場者は女性が多かった。外国からの旅行者もいた。
平日だったからか、そんなに混み合うことなくゆっくり楽しめた。
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また幾原さんの作品、やってくれないかなぁ~
posted by める at 21:34| Comment(0) | マンガ・アニメ | 更新情報をチェックする

2016年09月05日

江口寿史展 KING OF POP

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江口寿史展 KING OF POP 京都開催の最終日、

やっぱり原画を見ておきたくて出かけた。

 

その甲斐あり!

思っていた以上に内容に厚みのある展示で、見ごたえたっぷり。

懐かしさいっぱい。

 

イラストの美しさ、

こだわって何度も描き直している跡が見て取れる原稿。

やっぱりすごい。

 

江口寿史さんの「ストップ!!ひばりくん!」はリアルタイムで単行本を買って読んでいた。

女装している、どこから見ても女のコのひばりくんと同居する主人公の男の子を中心にしたドタバタコメディ。

この設定も当時としては斬新なものだった。

漫画に、行間やリズムを感じる面白さがあった。

そして何よりも「新しく」感じたのは、そのポップなイラスト。

表紙や扉絵は皆美しく、一枚の中に世界が完成している見応えのあるものだった。

 

今も鮮明に記憶にあるそのイラストたちの原画がたくさん展示されていて、

懐かしさに震えた。

 

「ひばりくん」の後、「パパリンコ物語」がスピリッツで鳴り物入りで連載開始され、期待したが、

これまた設定が、かなりすごくて、どうやって話が進行するのだろう??と思っていたら、

やはり早々に休載になってしまった。

連載初回のスピリッツは買っていて、巻頭カラーだったページの絵も覚えている。

その原稿も展示されていた。

まさか、生原稿を拝める日がくるなんて、ハタチそこそこだった私には想像もつかなかったなぁ。

 

江口寿史さんの描くイラストからは、時代感が濃厚に香る。

描かれる少女たちが着ているスカート、その形、布の柄、色。

髪型、口紅の色、靴。

ブランドロゴもそのまま描かれている。

 

それらが、その時々の流行りの先端のものなのだ。

だから、時代を追ってイラストを順に見ていると

ああ、こういうスカート、流行ったよなぁ~と、そういう懐かしさも感じたりする。

 

描かれている少女たちは皆、魅力的で、生き生きと、

「そこ」にいる。

描かれている、その世界の、その場所に「居る」のを感じる。

可愛いが、かわい子ぶっている子は一人もいない。

観る者に媚びていない。

彼女たちは、自分のまま立っている。

そういう透明感があるので、多少の露出のあるポーズも過剰に色っぽくはならない。

 

しかし、エロティックではある。

ツボがキチンと押さえられたポース、構図なのがさすが!

 

今はまだマンガ、イラストというくくりになっているが、

江口寿史さんの作品は将来、アートとして残っていくだろう。

「芸術新潮」で特集されているんだから、もう既にそう認知されているのかも。

 

だってね、以前、ボストン美術館展を観に行った時もね、

これは江戸時代の漫画でしょう?という作品が展示されていたのよ。

だから、本当に芸術として展示される未来が来ると私は思っているのよ。

 

暑かったけど京都まで出かけて良かった。

9/22からは熊本で開催されるとのこと。(↓詳細)

上通アートプロジェクト「江口寿史展 KING OF POP くまもと上通」

お近くの方は是非。

センスが良くて、お洒落で

なんだかいい気分になれちゃうイラストがたくさん!ですよ。
posted by める at 17:46| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ・アニメ | 更新情報をチェックする

2014年01月16日

リトル・マーメイド 最良の結末はたぶん…

午後、次女とリトル・マーメイドのDVDを観た。
言わずと知れたディズニー映画の名作。
「アンダー・ザ・シー」など魅力的な音楽も有名だ。


誰もが知っている童話「人魚姫」のストーリー。
脚本が素晴らしく、非常にテンポ良く物語が進んでいく。

ミュージカル仕立てで、歌でも話を進めるし、
とにかく、だれるシーンがない。

水中の「揺れ」を上手く表現した映像も見どころ。
色合いも美しい。


童話の悲しいラストシーンが
ディズニーらしいハッピーエンドになっているのも良かった。

期限の日没までのキスが間に合わず、人魚に戻ってしまうアリエル。
悪玉アースラとの大決戦に王子も大活躍。
見事、アースラをやっつけ、めでたし、めでたし…なんだけど、
この王子、アリエルが人魚になったことに驚かないのだ!
いや、確かにそれどころではないくらいアースラが巨大化するなど
あり得ない展開が続くんだけどね。

しかしやね!
好きになった女の子が実は人魚!?
もしかしてとは思ったけど、まさかほんとに!?って思うやろ!?普通!


それが、なぜかそこのところはスルーで
何の疑問も持たずに王子はアリエルと結婚する。


ラスト、アリエルの父トリトン王が
魔力でアリエルの下半身を人間の足にする。

その時、娘を失う切ない親心をこぼすのだ。

それを聞いて思ったんだけどね。

それならいっそ、王子を人魚にした方が良かったんじゃないのか?

こんなに人魚に違和感を持たない人間、そうはいないわよ。
そうしたら、アリエルも親元で暮らせるしね。


「・・・今まで同じものを見ていたとは思えない・・・」


呆れたように次女が言うけど、
いやいやいや、王子が人魚になればいいってー!


「王子様だからね?エリックは。
国に帰らないとーー」


いやぁ、あれだけ荒れた海に放り出されてたんだから、
もう王子は死んだことになってるってー!

だから、人魚になって海の底で暮らしても問題ないって。
そうしたら、娘ばかりいるトリトン王にも後継ぎができて安心やん!

あ~、でも元々、アリエルは人間の世界に憧れたのか~


「そうやよ!!」


ん~、
それに、人魚って不老不死だから後継ぎはいらないのかもなぁ…
逆に人間になったアリエルには寿命ができてしまうのかもねぇ…
これも親として切ないね。

やっぱり…王子が人魚になったら丸く収まるーーー


「そういう話と違うから~!」


まぁねぇ~~
でも、私としてはやっぱり・・・・
親元を離れて新しい世界へ旅立ちたい娘の気持ちよりも
親目線で見ちゃうようになっちゃったわぁ~
リトル・マーメイド。
posted by める at 00:42| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ・アニメ | 更新情報をチェックする

2011年12月23日

「輪るピングドラム」完結!!

アニメ「輪るピングドラム」が最終回を迎えた。

こんなに最終回が待ち遠しく、

また終わってしまうのがもったいないような複雑な気持ちにさせられるアニメは・・・ひさしぶり!

 

ピンドラ20話について以前、感想日記を書いた↓

展開の読めないアニメ『輪るピングドラム』

 

本当に一体、どうやって最終回に持ち込んで、まとめ上げるのだろう!?と

毎回毎回、展開の読めなさに驚いたストーリーだったが、 

見事にきれいに物語が結ばれ、テーマが鮮やかに提示されたラストだった。

 

画面の至る所に様々な「意味」が詰め込まれていて、

目が離せない。

一瞬でも、「大事なヒント」を見逃してしまう。

一見、意味のわからない表現も、何度か見直し、じっくり考えると

「なるほど・・・!」と、込められた意味に気づいたり。

非常に濃厚な30分間を毎週、味わってきた。

 

 

「愛」、「絆」の大切さ

言葉にすると、とても陳腐で、

その本当の意味を深く伝えるのが、逆に難しいテーマに

果敢に取り組んだ作品だと思う。

 

ピングドラムに登場する人物は、皆、

肉親からの愛情を受けられていない。

本来なら、無条件に、絶対的に注がれるべき親の愛を、だ。

 

愛されるべき人に愛されないのは、つらい。

求めても求めても、与えられない絶望感。

 

孤独な気持ちを抱え、心に深く傷を負ったまま、子供は成長する。

 

 

今は定年退職された中学校の校長先生が話してくれたことがある。

中学生の時期は、誰しも思春期で自我が芽生え、反抗的になったりする。

中には、問題行動を起こす生徒もいるが、大半は20才頃には落ち着き、

あんなに悪かったと思うような子でも、久しぶりに会ったら、ずいぶんまともに

きちんとした挨拶をしてくれたりする。

しかし、一部、ずっと問題を抱えたままの人生を歩む子もいる。

それは、やはり家庭が複雑な生徒だったりする。

決して差別的な意味合いではなく、30年以上の教師生活でたくさんの生徒と関わった上での実際の話として。

 

 

親の愛情を受け、温かな家庭に育った子供は、

思春期にいくら荒れたとしても、いずれ戻っていく場所を持っている。

だから、中学時代に少しくらい道を外れても、軌道修正ができる。

 

軌道修正がきかず、どんどん道を外れ、

取り返しがつかなくなってしまう子は、

そういう「戻っていく場所」を持っていない・・・・

そう感じる、と校長先生は何かを思い出す表情で悲しげに話してくれた。

(※朝礼で、とかじゃなくて、校長室でプライベートな会話として聞いた話です)

 

親の愛は、その人間の一番基礎となる部分を築く。

そこがしっかりしていたら、その人は多少の揺れに耐える強さをもつが、

基盤の部分がしっかりとできていないと、どうしても弱いし、

少しの衝撃にも大きく揺れてしまう。

 

信じ合える無償の愛を交わせる大切な人の存在。

それが人が生きていくのに、どれだけ大切か。

 

一度、それを失い、裏切られた思いのある人に

もう一度、温かさを伝え、明るい場所へ連れ出すのは・・・・・

これは、とても大変な・・・それこそ傷つくことも恐れない勇気が必要だと思う。

 

陽毬と晶馬が血を流し、傷だらけになって進み、

冠葉を救いに行くシーンを見て、そんなふうに感じた。

無傷で、にっこり微笑んで近寄って、それで救えるほど簡単ではないはず。

だから、あの表現は、とてもリアルだと思うのだ。

 

多蕗とゆりの会話が端的にテーマを示していた。

 

離婚率が上がり、

経済状態も良くならない今の世情、

親自身が精神的、金銭的、時間的な余裕を失い、

そのしわ寄せを子供が受けてしまっている悲しい状況が実際に多い。

何かを止め、変えなければいけない。

孤独な思いをしている子供たちを少しでも減らし、救うには・・・・。

 

そのためには、気づかねばならない。

大切なことに。

気づくことで、変えていける。

流れを変えていける。運命を乗り換えられる、かもしれない。

 

そのための作品なんじゃないか。

ピングドラムを見、感じ、考えることで、

乗り換えのための起爆になれば良いな、と思う。

・・・・・・だけど、

わかる人にはわかるけど、

わからない人には(興味がもてない人には)わかんないアニメだろうからな~

 

でも一部の人がわかるだけでも十分意味があると思うんだ。

愛し合うことの大切さを。

posted by める at 15:47| Comment(5) | TrackBack(0) | マンガ・アニメ | 更新情報をチェックする

2011年12月01日

〜近鉄ハートフルクリスマス2011〜ムーミンクリスマスショップ

ムーミン大好きなうちの娘たちと

大阪・天王寺の近鉄百貨店にムーミンのクリスマスショップへ行ってきました!

 

いろんなグッズやぬいぐるみがあって見ているだけでも、わくわく~~

「あれもこれも欲しい!」と言い出す長女を落ち着かせて、

一番の目的であった「ニョロニョロのたね」(タピオカのドリンク)を飲んでみた。

 

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種類がたくさんあって、

私はキャラメル、

次女は抹茶、

長女はカシス。

どれも、すっごくおいしいの!!

もう一回、飲みに行きたいな~って思うくらい、おいしかったわ。

 

東京にしかないと思っていたムーミンスタンドが、こんなに近場に出張してくれるなんて!!
 

 

ムーミンは、長女を妊娠した1990年に

「楽しいムーミン一家」として原作に近い形でアニメが放映された。

最初は、私が子供の頃に見ていた40年前のアニメ「ムーミン」とのイメージの差に違和感があったのだけど、

絵の美しさ、

ムーミンの独特な世界を大事にしている制作の丁寧さが感じられ、

毎週、見ていた。

 

初めての妊娠で、

子育てに自信もなく、どういうふうに子供に接したらいいのだろうと思っていた私に

ムーミンママが、たくさんのことを教えてくれた。

 

子どものプライバシーを守ること。

 

子どもを信じること。

 

多少危険な冒険すら、ムーミンママはお弁当を作って見送る。

ゆったりと構え、イライラガミガミと叱ったりしない。

 

ムーミンママみたいになりたいな、と思った。

 

娘たちが幼稚園に通う年齢になった頃、再放送があり、

毎週、録画しながら楽しみに見た。

 

実際に子育てをし、いろんなことにぶつかって

改めて見て・・・・ムーミンママの素敵さを再確認!

 

子育てにイライラしていたのを反省・・・・

ムーミンママのような大きい気持ちを持たないと!って思ったものでした。

 

娘たちには、スナフキン、ミーが人気。

スナフキンはカッコイイもんなぁ・・・・

 

「スナフキンが出るまでやるっ!!!」

とかって200円のガチャガチャでニョロニョロが出て意地になりかけた長女をなだめるのが、大変でした・・・・

posted by める at 22:23| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ・アニメ | 更新情報をチェックする