2017年03月27日

これぞ!映画「ラ・ラ・ランド」



観たいと思っていた映画「ラ・ラ・ランド」、やっと鑑賞。

ん〜!さすが。
これは各賞を受賞しますわ!
「映画を観た!」という気持ちを満たしてくれる。
古き良き黄金時代の映画の醍醐味と
現代のお洒落で粋なエッセンスが両方、存分に味わえる。

ミュージカルなんだけど、オリジナルなだけあって
映画の良さを最大限に見せてくれて、すごい。
もちろん舞台でも上演可能だと思うけど、
映画ならではの数々の演出が光っている。

ストーリーは至ってシンプル。
話の展開が曲にのせて、どんどん進む。
ミュージカルだけど、不自然な感じがなく、リアリティが濃い。
その境目が見事。

冒頭の渋滞した高速道路で数珠つなぎになっている車の中から次々に人が出てきて歌い踊るシーンはとても痛快。
だって、渋滞なんて一番つまらない時間だものね。
すごくたくさんの人が、本当は集まっているのに、それぞれ自分の車の中でイライラしてるだけ。
それが、こんなふうに一瞬にして素敵なステージになるなんて魔法のよう。
逆に、見慣れた日常もミュージカルのワンシーンになるんだ、と気づかせてくれる。
映画館から出てショッピングモールの通路を歩く足取りは、いつもより軽やかになり
背筋もピンと伸びて、少し背が高くなった気分だった。

*********
【注意】ネタバレ含みます。


主役二人が歌もダンスも芝居も上手い。
相当、努力しているのだろう。プロだなぁ。

夕暮れの高台のベンチで座って、ミアがなぜか靴を履き替えるなぁ?と思ったら
いきなりタップダンスが始まるのだけど、
そのあたりの“段取り”の見せ方も上手い。
靴の脱ぎ履きの仕草が、とても美しいのが素敵だ。
セブが子供っぽくミアの足に砂をかけたりしてじゃれるのも微笑ましい。
そして、何よりローケーションがいい。トワイライト、マジックアワーの美しさを存分に見せてくれる。
街の灯りが時々チラチラと輝いて、本物の背景なんだと感じさせてくれる。

ミア役のエマ・ストーンは「スパイダーマン」の時も思ったけど、
目が大きくて顔からはみ出してるみたいね。頬から瞳が落ちそうに大きい。

セブは最初、気難し屋の変人のようで、後からどんどん魅力的になっていく。

二人の出会いは最悪。
お互い対等に言いたいことをズバズバ言い合える関係。
人生を変える存在となったかけがえのない相手。

でもねぇ…
お互いの道を進んで離れてしまうと、きっと遠距離恋愛は難しいだろうと思ったけど
やっぱり5年後には子どもができていたわねぇ…
しかも、そこそこ大きくなっていたから、妊娠期間も含めて考えると、
セブと疎遠になったのは、5年前に離れてから、まあまあ割とすぐだったような…。

しかもミアは女優として成功し、ナニーを雇って、お屋敷住まい。
ご主人も優しそうな人だ。

5年後大女優になったミアの衣装はハイセンスなドレスで、身のこなしもエレガント。

たまたま偶然に入ったお店で、まさかセブに逢うとは…。
心臓が破けそうに鼓動を打っていたのは、これは誰にでもわかるだろう…。

ラストシーン、
演奏が終わり、セブに近寄るミアを最初の時のように無視するかと思いきや、
熱烈なキス!

その瞬間、全てを忘れて昔の二人に戻り、
あの時のようにきつく抱き合いながら口づけられたら…
この甘い幻想はすべての人の夢だ。

もしもセブと別れずに結婚していたら?
一秒のうちに幻想は見る見る広がって、
…やがて現実へと引き戻される。

でも、最後にセブは余裕のある微笑みを見せていたから
きっと彼も幸せに満足した暮らしをしているのだろう。
瘦せ我慢の笑みには見えなかったから。
セブはミアが既婚で子供もいることを、きっと芸能ニュースで知っていただろうしね。

だから、これはハッピーエンド。
二人とも夢が叶って、幸せなのだもの。

でも、切ないよね。
けど、そこがリアルよ。


ラストシーンのめくるめく幻想のシーンで
影絵のような表現があり、
幾原邦彦さん監督のアニメ「少女革命ウテナ」を想起した。
「ラ・ラ・ランド」のような作品も日本だと、きっとアニメで製作されるような気がする。
きっと、もっと内面を深くえぐって。

でも、ミュージカルの良いとこ取りをしたような演出の映画「ラ・ラ・ランド」は
こりゃやっぱりすごいし、上手い!
秋浜悟史先生がご存命で、この映画をご覧になったら…なんておっしゃるだろう。
指導してもらっていた時の先生のお年を超えてしまったよ、いつの間にか私。

posted by める at 17:23| Comment(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月23日

映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」

「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」予告編2
YouTube: 「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」予告編2

 

遅まきながら観てきました!

映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」

今週末でもう上映が終わっちゃうんですよ。

ギリギリのタイミングで、ようやく映画館へ行けました〜

だってね、主人が一緒に行ってくれるみたいなことを言ってくれたんですよ。

少なくとも私には、そう聞こえんたんで、混雑がましになった頃を見計らって声をかけたら、

「え?そんなこと言った?」

 

なぜだか、私の周りにはスターウォーズを観に行きたいという人が居らず、

人生二回目の一人映画館。

なんでだろう?

私なんかは、スターウォーズはやっぱり映画館で観たいけどなぁ〜!

 

さて、今作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」は

エピソード全9部作中の7つ目。

主人公は「レイ」という女の子。

これまでの物語の流れも汲んでいて、登場人物もかぶるが

章が変わるので、新しい気持ちで観ることができる。

 

そして、このレイの章は3部作なので、まだまだ続きはあり、今作は導入部分。

謎を残すレイやカイロ・レンの幼少期の詳細がとても気になる。

 

有名作品のシリーズなので、賛否両論いろいろあると思うが、

私は好きよ!こういう派手な映画。

2000円のチケットを払って、大きなスクリーンで観る価値のある作品だと思うわ。

 

時間の都合で吹き替えでしか観れなかったんだけど、

かえって良かった!

字幕を追う必要がなく、画面の隅々までじっくり楽しむことができた。

なかなか細かい芸を挟んでいるので、字幕だったらたぶんそれに気づかず、十分には楽しめなかったかも。

 

とにかくお金がかかっているし、

よ〜く作り込んでいるのが、私なんかが観ていてもわかる。

脚本も上手いし、演出というか見せ方も上手い。

 

よくよく考えたら、ストーリーとしてはベタと言えるんだけど、

アメリカ映画なんだから、正義が勝って、メインキャストはほとんど生還がお約束なのはむしろ安心感。

そこはそれでいいと私は思うのよね。

 

しかし、そのお約束の中で一人荒ぶるカイロ・レン!

お前は一体、何がしたいねん!?とツッコミたくなるほど軸がブレブレ。

ダース・ベイダーの後を継ぐ者として、黒マスクをかぶっているが、

マスクを取ったら、めっちゃ普通の男の子。

すごい面長だけど。

こいつがなんかやたら色々迷って、病んでいて、

同僚のおじさんにも苦笑される状態。

強大で残忍と思いきや、最後にはレイに負けてたし・・・・

でも、レイの潜在的な力に気づいていたのに、その覚醒に手を貸すような感じだったし・・・

とにかく謎。

次作以降、その辺の謎も紐解かれていくんだろう。

 

このカイロ・レンは、ハン・ソロとレイア姫の息子。

ルークの下で修業していたらしいんだけど、どこでどうひねくれてしまったのか…

暗黒面に堕ちてしまったのね〜〜

 

ハン・ソロのハリソン・フォード、すごくお元気でお茶目で可愛くって。

やっぱり好きだわ〜!

飛行機墜落の事故のニュースを聞いた時は、とてもショックで心配だったけど、

元気に動き回る姿が見られて、それだけでとっても嬉しい。

もちろん、お年はお年で、なんかね、ちょっとしたリアクションなんかも

ジジイくさい瞬間があるのよ。

でも、それが逆に可愛くて…!!

 

レイア姫も登場した瞬間は、貫禄の凄さに驚くけど、

時を重ねた今までの時間の存在も物語の中でしっかり感じさせてくれるので

彼女の健在ぶりにジンと感動する。

 

レイも二人の娘なんじゃないの?って最初、思ったんだけど、違うっぽい。

気品漂う顔立ち、受け継ぐフォースの力・・・

彼女の出生の秘密は今後の話の要かも。

 

BB−8というボールを2つくっつけたようなロボット(ドロイド)が、すごく可愛い。

機械音でしか話さないのに、何を言っているかなんとなくわかるし、

首をかしげる仕草に表情さえ感じる。

すごく絶妙に作られているわ〜!

 

本来、私はバンバン戦って、人がたくさん死ぬような映画は好きではないのだけど、

スターウォーズは、必要以上に生々しく見せないのがありがたい。

戦場の過酷さはきっちり描いていて、その辺のバランスも上手く取れている。

子どもも含む万人が観る映画だしね。

 

ストーム・トルーパー(敵方の白いヘルメットの兵隊)だったフィンが、

生まれ故郷の村を皆殺しにする作戦に参加する中で、戦えなくなり

一か八か命がけで脱走するのだが、

筋骨隆々の黒人の若者なのに、ものすごく怯えていて、ダラダラ汗を噴き出しているんで

悪の組織「ファースト・オーダー」に対する彼の恐怖が伝わってくる。

ホラー映画は登場人物が怖がって、恐怖に引きつり、金切り声を上げるから、観客は怖い。

それと同じ効果を感じたわ。

そんなフィンも終盤にはすっかりヒーローになっていたね。

 

メインテーマの音楽を映画館の大音響で聴けるのも醍醐味。

劇場上映に間に合って、ほんとによかったわ。

posted by める at 19:16| Comment(4) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月30日

映画「素晴らしき哉、人生!」

新午前十時の映画祭で観た「素晴らしき哉、人生!」が、とても良かった。

1946年アメリカ公開の不朽の名作。

もちろんモノクロ作品。

原題は「It's A Wonderful Life」

邦題がねぇ…年代物っぽい風情が出てしまっていて、なんだか古臭い映画のような印象を与えてしまうと思うが、

この映画こそ、若い人に、若いうちに観てほしい。

迷いながら生きる若者に生きる指針を与えてくれる、とても良いテーマの映画。

 

世界一周旅行の大きな夢を持つ主人公。

だが、町を出ようとするたびごとに、どうにもこうにも出ていけない事情ができてしまい、

平凡な人生を送る…

そんな彼がトラブルにより自殺に追い込まれるーーーと、そこへ年老いた天使が現れ…

 

いや、この天使がなんとも人の好さそうなおじいちゃんで、とても天使には見えないのが面白いのよ。

主人公は絶望していて、「生まれて来なければ良かった!」と口走る。

自殺しようとしているくらいなので、自身の存在がとてもちっぽけで、つまらないように感じてしまっているわけだ。

そんな彼に、天使は彼がいない世界を体験させる。

すると、町の様子や人間関係は今とは全く違う。

平凡に生きてきたつもりの彼だが、自分がいたことが、どれほど大きな意味を持ち

多くの他者の人生に影響を与えているかを痛感する。

 

そして素敵なハッピーエンド!

心がじんわり温まって、ほろり泣ける。

私、こういう映画が一番好きだわ。

そんなに多くの本数の映画を見ているわけではないけど、

一番、好きな映画に出会えた。

 

主演のジェームス・スチュワートもいいのよね〜〜!

美男子過ぎず、普通な感じでカッコイイ。

 

劇中、主人公の弟が撃墜王として勲章をもらい名誉の帰郷をするというエピソードが入るんだけど、

それって、日本の軍艦や零戦、あるいは町を攻撃してやっつけたってことなわけで、

ちょっと微妙な気分に観ていてなる。

しかし、戦争ってのは勝てば官軍。

終戦の翌年にアメリカはこんな名画を製作、上映しているわけで…

負けた日本は食糧難にあえぎながら戦後復興に必死、映画どころではなかったはず。

 

人間、生きていたら一度や二度は大きな壁にぶち当たり、

生きる希望を失ってしまいそうになることがある。

そんな時に、この映画を観ていたら、

人生には何が大切か、何が自分を助けてくれるかを思い出し、

もう一度がんばって踏みとどまる力を持てそうだ。

だからこそ、若い人に見てほしい。

時代がかったタイトルもご愛嬌よ♪

posted by める at 17:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月27日

映画「ロボコップ」

『ロボコップ』映画オリジナル予告編
YouTube: 『ロボコップ』映画オリジナル予告編

 

洗濯物をたたみながら、なんとなくWOWOWにチャンネルを合わせると

「ロボコップ」が始まったところだった。

 

あ〜、ロボコップね。

面白いかも。

 

昔のロボコップの映画をイメージして見始めたが、

放映されていたのは昨年2014年公開の新しい「ロボコップ」のほうだった。

 

昔の「ロボコップ」は明快で楽しめる映画の印象だが、

この「ロボコップ」は画面が、やたらと暗い。

そして、もう… もう…

ひたすら・・・・・つらい!!!

観ていて、ずーーーーっとつらいのだ。

 

あまりにもつらくて、かえって目が離せない。

「ロボコップ」って、こんな話だっけ?って思うくらい。

 

そう言えば、昨年、映画が公開された時、

「とにかく暗い」と不評の噂を耳にした。

 

その時は、「へ〜」としか思わなかったんだけど、

実際、観てみると、…なるほど。これは興行的にはどうなのかなと心配になる。

 

しかし、面白くない映画ではない。

私はめちゃくちゃ引き込まれた。

 

とにかくね、なんか妙にリアルなのよ。

ロボコップなんていう、そもそもアメコミ的なものを、めっちゃリアルに取り扱っているの。

 

ロボット製作会社の思惑、

上院議員とのモラル討論、

それを伝えるニュースショー、左右される世論、

・・・そういう大枠のところから、きっちりと固めて、

 

事故に遭い、目覚めるとロボットの体にされていた主人公のショック、葛藤、

「ご主人が助かる方法は一つしかない」と選択を迫られ、ロボット化に同意した奥さんの心情、

会社側に改良をせっつかれ、無理難題を押し付けられる博士の苦労、

・・・とにかく、全員がつらいのよ〜〜〜

 

要するにね、

ロボコップなんて本当に作ったら、えらいことになりまっせ!?って映画なの。

 

でもねぇ…

いろんな技術の発展で、ロボコップのようなものを作れてしまう未来が

もしかしたら、近いのかもしれない。

そんな予感のする現在に警鐘を鳴らす・・・そういう意味で、この映画はすごい。

 

ロボコップという荒唐無稽なキャラが、

20年以上の時を経て、「ありえなくもない」ところまできている。

そこを丁寧になぞったら・・・ものすごーーーくつらい映画になったということだと思う。

まぁ、とにかくいろいろかわいそうで観ていられないくらい、つらい。

胸をえぐられるわ〜〜〜

 

ちょっとグロテスクな映像もあるんだけど、

とにかくインパクトの大きい映画。

予想を大きく裏切られて驚いたけど、

一周回って、なかなか面白かったわ〜

posted by める at 19:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月23日

映画『バック・トゥー・ザ・フューチャー』

先日、WOWOWをたまたま見たら、映画『バック・トゥー・ザ・フューチャー』をやっていて

懐かしかった。

タイムマシーン、

落雷のタイミングに合わせないといけないハラハラ感、

両親の恋を成就させる手助けに苦心するドキドキ、

新旧音楽の使い方の面白さ、

…改めて観てみて、やはり面白い!

ラストシーンは、シンデレラストーリーのように痛快だし、

ドクが新型のデロリアンでやって来て、慌ただしく未来へと旅していく締め方。

最後の最後までビックリドキドキハラハラさせてくれて、それをスカッとした快感に変えてくれる。

すごく良くできている作品だ。

観終わって、「あー!おもしろかったなー」って素直に思うもの。

 

今年2015年10月21日は、『バック・トゥー・ザ・フューチャー』の映画の中で行った「未来」にあたるとニュースで聞いて、

あ、だからWOWOWでやっていたのかーと思うと同時に、

1985年の12月に日本で公開されて、確かお正月くらいに満員の映画館で封切を観たのを鮮明に思い出し

あれからもう30年も経つのかーーーと驚いた。

 

それこそ、まるでタイムマシーンで飛んだようだ。

なんだか、あっという間だった気もするけど、

もちろん、あれこれあったし、当時とはいろいろ変わっている。

 

30年前の私が、今の私の生活を見たら、

それは驚くだろう。

予想もできない未来に違いない。

 

30年前にはもう既に主人と出会っていた。

映画を観に行ったのも、確か主人とのデートだった。

でも、その後、ちゃんと結婚できて、子供も生まれて

今の家に住んで、こんな生活をしているなんて、

ハタチくらいの私にはビックリだろう。

当時の主人はまだ入社したてのペーペー社員だったわけだし。

出世するんだか、どうだか、未来なんて全然見えなかった。

 

当時の私は、自分が幸せになれる自信がなく、

だからこそ、幸せになりたいと切望していた。方法もわからないまま。

 

なんだかんだで、結構幸せな人生よ、とあの頃の私に教えてあげたい気もするけど、

ハタチの私は、きっと30年後の自分になんて会いたくもない!とゾッとしてたと思うので

タイムマシーンに乗って、わざわざ会いに来たりはしてくれないだろうな。

posted by める at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする