2019年08月08日

酷暑、汗ダラダラ…痩せる思い

週末から、少しバタバタと忙しかった。

土曜、午前11時15分。
母の施設から電話がくる。

今朝から母の目の周りが赤く腫れ、両目が開かない状態だと言う。
以前から少し赤くなっていたのだが、何が原因なのか、急にひどくなったらしい。

「どうされますか?」

いや、そりゃあ、そういうことなら医者に診せに連れて行きたい。
しかし、今日は土曜。しかも既に11時を過ぎている。
我が家から施設までは小一時間かかるのだ。
すぐに駆け付けるので、ヘルパーさんに先に受付だけお願いすることは可能かと聞くとOKをもらえた。

何科を受診したら良いでしょう?と相談すると、

「…眼科…。」と迷いながらの返答。

皮膚科じゃないのかな?と思ったが看護師のアドバイスなので従うことにした。

土曜なので主人の車で素早く移動でき、12時過ぎには到着。
ヘルパーさんに御礼を言って、付き添いを交代、母の受診の順番を待った。

診察の結果、

「目はきれいです。」

眼科的には何も問題はないとのこと。


すると、やはり皮膚科か?
左耳の下のしこりも気になる。

週明けの月曜、午前中に耳鼻科、夕方に皮膚科を受診することにした。


そして月曜。
母の施設へ行く前に耳鼻科へ寄り、受付を済ませる。運よく空いていて、すぐに診てもらえそう。
母に外出用の薄い上着を着せ、車椅子を押して耳鼻科へ向かう。

しこりをエコーで診てもらうと、

「脂肪のかたまりですね~。悪いものではないですわ。」

診断確定にはMRIを撮らねばならないが、急ぐ必要もなさそう。安心した。
ネブライザーをさせてもらって終了。

母を施設に連れて帰り、次は実家へ向かう。
というのも、私が預かっていた母の保険証は7月末で期限切れ。
実家に届いている新しい保険証が必要だった。
眼科も耳鼻科も実費で払っているので、既に1万円くらいかかってしまっている。
新しい保険証を持っていき、差額を返金してもらわねば。

酷暑の正午、15分くらい歩いて実家へ到着。
汗を拭う前に、保険証を保管しているはずの引き出しを開け、通帳入れを取り出し探してみたが、ない。

「お父さん~、保険証はどこに置いてるの?」

「あ?保険証は…ここに。」

と、私がさっき探したばかりの引き出しを開け、通帳入れを持ってくる。
それには期限切れの保険証が20枚以上挟み込まれている。
う~~ん、やはりそこよねぇ…。でも、古いやつばかりよ…。なぜ、無いんだろう?

汗が額から滴り落ちる。暑い。
クーラーのない台所で、引き出しを引き抜いて奥に落ちていないか探す。

「保険証は大事なものやから、俺はそんないい加減なことはしない。」

…そうよね。どこかにしまい込んだのよね。
それが、どこなんだ!?って話なのよ~~~

暑さでブチ切れそうになるのを抑えながら、探すこと1時間半。
再交付の手続きにまた市役所へ行くしかないか…。
諦めかけたその時、通帳入れの入れるところが二重になっているのに気付いた…!
そこに両親二人分の、令和元年交付の新しい保険証が…!あった…!!

…な…なぜ、こんな…隠して保管しているのか…。
期限切れの大量の保険証はトラップだったのね…。

とにかく、出て来てよかった。
父の保険証も私が預かろうかと思ったが、かかりつけのクリニックでもらっている薬が今週末で切れてしまう。
お盆休みに入るので、もらいに行ってもらわねばならない。

実はこの日、月曜に父にクリニックへ行くように話し、
カレンダーに父本人に「クリニックへ行く」と書いてもらっていたのだ。

しかし、薬を保管している曜日ごとのウォールポケットには土曜日までの薬が全部、入っているので
まだまだある、と思い父はクリニックへ行くのをやめてしまう。

…それは予測できていたのだが、この日は私も母の耳鼻科受診があり、父へ電話するなどのフォローができなかった。
そこで、「薬をもらいにクリニックへ行ってね。まだ薬はあるけど、お盆休みになるからなくなるよ」と紙に書き、
保険証と派手な色の洗濯ばさみで留めてテーブルの上に目立つように置いた。
「わかった!明日、朝から行くよ。」
しっかりとした返事をする父だが、数分後には忘れる。
まあ、良い。
明日は父に電話をして促そう。それでもダメなら明後日、朝から来て受診に付き合おう。

気付けば、もう2時になっていた。
母の施設へ父と向かう。
父は自転車、私は徒歩。
自転車なら10分かからない距離だ。暑いので、父には先に行っておいてもらう。
午後の一番暑い時間帯。日傘を差していても、道路や壁面への反射で眩しくクラクラする。

エアコンの効いた施設の部屋で、一休み。
しばらくしたら、また今度は皮膚科の受付に行かねばならない。
人気の医院のようで、4時から午後診なのだが3時半くらいから患者が順番待ちを始めると言う。
私が先に受付の順番待ちに並んでくるから、と段取りを説明するが、これも何度説明しても理解が鈍く、忘れるのでメモ用紙に書いて渡した。

皮膚科医院へ着くと、まだドアは閉まっているのに、もう二人並んでいた。
しかも、見る見るうちに長蛇の列となった。この酷暑の最中に…尋常じゃない。

受付を済ませ問診票に記入、日傘を差して施設へ戻る。
「あれ?もうお前、帰ったんやな~と思ってたわ。」
「帰ってないよっ!並んで来たんや。」
スッとボケる父にキレそうになり、堪えてタオルハンカチで首筋の汗を拭う。
父のシャツの胸ポケットからメモ用紙を取り、「読んで。」と手渡すと、
「あ?あ~。そうか。そうやな。」
母の車椅子への移乗のためにやって来たヘルパーさんたちに
「年取ったらあきませんわ~。娘に怒られて。」
ハハハと笑って父が言う。
別に怒ってるわけじゃないけどね。とにかく、今は皮膚科へ母を連れて行かなくちゃいけないのよ、時間がないの。
「俺も行くよ。俺が車椅子を押して行く。」
暑いからいいと言っても聞かない。押し問答になってしまうので、折れた。

医師は丁寧に診察してくれた。
さすが人気の医師。的確な指示を明瞭に説明してくれる。
薬も今使用しているものと違う成分のものを処方してくれた。

肝心の母の状態は、徐々に目の周りの腫れが少しマシになっていて目もパッチリ開いている。
あちこち診察に連れ出し、刺激を与えているせいか、普段よりしっかりとした表情だ。

とりあえず、眼科耳鼻科皮膚科のスリーコンボを終え、やれやれと息をついた。
帰路、最寄り駅から自宅までの坂道をいつもより長く感じた。

翌日火曜は午後からケアマネージャーさんの訪問があるので実家へ行く予定になっていた。
準備しながら、ああ、そうだ、父にクリニックへ行くように電話しなくてはと思い出し、かけてみた。
すると、出ない。
もうクリニックへ行ったのかもしれないと、今度はクリニックへかけてみる。すると、
「お父さん、今日は来られてませんよ~。」
顔馴染みの看護師が答えてくれた。
…家を出て、まだ着いていないのか。
15分後、再度実家へ電話をするが、やはり出ない。
クリニックへ電話する。
「来られてませんねぇ。」
…どこに行ってるねん!?
まさか、母の施設へ行っているのか?
施設に電話をかけてみる。
「お父さん、今は来られてませんよ~。靴が玄関にないので。」

…うむむ。
買い物か?それとも、近所の人と話しているとか?
10分後、電話をしても出ない。
さらに5分後。出ない。
その5分後も…。

…まさか…。
まさかとは思うが、…家の中で倒れている…?
テレビニュースで、自宅にいて熱中症になり緊急搬送される高齢者が多いと今朝も報じていた。
うちの父も、何度言ってもクーラーを使用しない。
水分補給もしたがらない。
昨夜もあんなに暑かった。倒れていても不思議ではない。

或いは…
もう既に…。
嫌な考えが浮かび始め、早く出かける準備を終えたいのに、いつもより時間がかかる。
これから出発しても実家へ着くのは1時間後、
今も父は動けずに苦しんでいるのか?
救命に間に合わないかもしれない。気持ちばかりが焦る。

誰に相談をすれば良いのか…。
そうだ、と思いつきケアマネさんに電話をかけてみた。

すると、事務員の若い男の人が出た。
父が電話に出ない状況を伝えると、
「昼に戻ってくるので、戻ってきたら折り返し連絡するように伝えます。」

…う…うう~~ん、いや、あの、緊急性を滲ませたつもりだったんだけどなー!
伝わらなかったかなー!
とにかく、準備を済ませて駅へ向かう。
するとケアマネから電話がかかってきた。

「それは心配ですね…。私、今、動けるのでちょっと様子を見て来ます。」
「お願いします。ありがとうございます…!」

電話を切り、駅を見ると目の前で電車が動き始めた。
一本、乗り遅れてしまい、「…ああ、、」と思わず声が漏れた。
15分間、次の電車が来るまで冷房の効いた待合室で一人ぼんやりと考える。
もしかしたら…と期待を込めて実家に電話をかけてみるが、やはり出ない。

大変なことになってしまったなぁ。
毎日、父が来てくれることで母も元気を維持できていたはず。
父が来なくなったら、母も弱ってしまうんじゃないだろうか。

やがて、やって来た電車に乗り、次の駅に着く頃、ケアマネから電話がきた。
車内だったが、小声で電話に出た。

「今、着いたんですけど、玄関のチャイムを鳴らしても応答ないですね。自転車もあります。」

自転車があるということは、出かけていないということだ。
やはり、父は家の中で倒れているのだろう…。

もう一人、事務所から人を呼んで二人で家の中へ入るとケアマネが言う。
カギはキーケースにあるので、ロック解除の暗証番号を伝える。

「すみません、よろしくお願いします…。」

空いた車内。小声での通話を切って、タオルハンカチで冷や汗を拭う。
ああ、これは本当にダメかもしれない。
昨日はあんなに元気そうだったのに。

別れ際、「気を付けて!」と声を掛けると
「お前も気を付けてな!俺に言われてたら世話ないか?ハハハ!」といつもの調子で言っていたのに。
あれが最後の言葉になるのか?

それならば、昨日イライラしてキツく当たったりしなければ良かった。
「娘に叱られて。」なんて言わさなければ良かった。

クリニックへ薬をもらいに受診することを何度もうるさく、強い調子で言ってしまったが、
こんなことなら、そんなことはもうどうでも良かった。
もっと和やかな時間を過ごせば良かったのに。

次にケアマネから電話がかかってくる、その内容が怖い。
しかし、早く知りたい。
人がほとんどいない車内でジッと座って待つ。

5分後、ケアマネからかかってきた。

「今!お父さん!
散髪から帰って来られました…!」

…え…?
ええええええ…っ?!
さ…散髪…?

あああ…、そう言えば言ってたわ!
散髪、まだ行かなくていいかな?って。
正直、どうでも良くて「頭が暑かったら行ったらいいんちゃう?」と適当に答えたわ…。

ひ…人騒がせな…
何を、散髪してスッキリしとるねん!?

そして、クリニック受診の件はやはりすっかり忘れていた様子。
でも…もういいのよ。
生きてくれていたら、それだけで儲けもんよ…!

緊張からの脱力が激しく、
その後の乗り換え駅でも一本、電車を乗り遅れてしまったわ…。

翌日、水曜は朝からガンガンに鬼電して無事、父をクリニックへ行かせるミッションに成功…!!
本当に痩せる思いをした…のに、体重は落ちない不思議。
posted by める at 09:54| Comment(2) | 日記 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
暑い中 本当に心身ともにお疲れ様です。
お気持ちお察しします。

思うように物事が進まない。。。
でも時間だけはやたらと速いスピードで過ぎていく。。。
お年を召した方は 思うように動いてくれない。。。
そこへ猛烈な暑さでさらにイライラだけが募っていく。。。。
さらにイレギュラーが起こる。。。
思わず口調が強くなってしまうけれど
後から後悔する。。。

私もしっかりしているとはいえ 歳をとってきた伯母についイラついてしまうことがあり
広い心で接しなければ。。。といつもあとから後悔してしまいます。


ちなみに古い保険証は全て処分してしまって構わないはず。
捨てるのが心配であれば 役所に返却すると良いと思います。
お仕事時代にはそのように説明していました。
不要なものは イライラの元になるので。笑

Posted by はなちんママ at 2019年08月08日 19:26
>はなちんママさん
ありがとう〜…!
いや、ほんとに疲れました〜〜

そうなのよ!古い保険証なんて置いていても仕方ないんです。
これまでも何回か似たことがあり、そのたびに処分しようと言っているのですが、
「いや、これは市役所に返しに行かなくてはいけないから。
俺が今度行ってくるから。」と強固に断られるんですよ…
結局、市役所に行くわけでもないのでずーっとそのまま貯まる一方…。
古い保険証をひとまとめにして輪ゴムで留めて別の所に置いたりもしたんですが、いつの間にか父が元通りにしていましたわ…。

はなちんママは伯母様と仲良しよね。
高齢の体で感じる体感気温は我々とは違うんだと思います。
動きや思考のテンポも違う。
合わせないと…とわかってはいるんだけど、時間に追われたり、
暑くてしんどかったりすると、途端にこちらも余裕をなくしますねぇ…
余裕がないと、人に合わせるのってできない…。

だから、とりあえず暑さを何とかしようと火曜は実家へ着くなりエアコンのある洋室へ行き、リモコンボタンを押したんです。
すると…なんと、電池切れで反応なし!!
…余計、イラッときましたわ………

木曜は実家へ行く前に100円ショップへ寄り、電池を購入!
ようやくエアコンをつけ、涼しい部屋で過ごすことができました〜〜
やっぱり涼しいと気持ちに余裕ができますわ〜

週間予報では来週は更に暑くなるみたいで…。
お互い、がんばって乗り切りましょう〜!!
Posted by める at 2019年08月09日 01:39
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