2018年05月29日

古き良き味わい 力持食堂【高石】

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私が学生だった35年くらい前、高石の町は活気に溢れていた。
大阪湾に面する臨海工業地帯を有し、企業からの税金で豊かであった。
そして工場が立ち並ぶ以前は、風光明媚な松林が続く“音に聞く高師の浜”と百人一首に詠まれた土地柄。
富裕層の別荘やお屋敷も多い。

南海本線は高石駅で準急が停まったのに、
いつからなのか、普通列車しか停まらない。
整備された駅前には、小学生の頃に登場したサンリオショップの走り「あやぞの」の影もない。
パティ&ジミイ、ハローキティのグッズをドキドキしながらお小遣いを握りしめ買った。
表の通りからは綾園書店の看板しかなく、普通の本屋なのに、奥へ入ると秘密基地のようにサンリオショップになっていて、女の子たちの内緒の店だったのだ。
キティグッズを持っているとクラスで「それ、何?」と言われた時代だ。

ミスタードーナッツが高石に出店したのは、確か1974年ではないか。
当時かなり珍しく、オープン時にはものすごい客が殺到した。
その時にもらったお皿はまだ実家にある。

南大阪では少し洗練された感のある街だった。
そういうイメージがあったので、今の高石駅周辺の殺風景さは寂しい。
改築中の駅が出来上がったら、また雰囲気が変わるのかもしれない。

昔なら駅周辺に何か食べる店はいくつもあった。
しかし、今はランチしようにも店がとても少ない。

そんな中、変わらず営業してくれているのが力持食堂
安定の美味しさ!
いつもは親子丼を頼むのだけど、今回は他人丼で。

お店は古いが奥さんがとてもきれいにされているので清潔感がある。
昼時は満席で入れないこともある人気店だ。

力持食堂は大阪のあちこちにある。
関東の方には、炭水化物+炭水化物をセットで食べる大阪の食文化が不思議に映るらしいが、
うどんとミニ丼のセットは割と知られるようになったと聞く。
しかし、力持食堂ではさらに炭水化物を足してくる。
おはぎ、赤飯があるのだ。
デザート的な意味で、おはぎ。

…食べたいんだけどねぇ~~~
美味しそうなんだけど…デザートにおはぎをいける年ではなくなったわ…
お持ち帰りで買って帰りたいなぁと思いつつ…なかなかタイミングが。

このお店はできる限り続いてほしいな。
子どもの頃、母と買い物に来た泉州ストアは、廃墟になった後、最近、ドラッグストアになった。
ひしめき合う店舗、買い物客でごった返す中、時々飲ませてもらった冷やしあめ。
今はない。
でも記憶の中には鮮やかに。

posted by める at 19:21| Comment(2) | グルメ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いいなぁ~ いいね。とてもイイネ!
私も最近「東京の下町」が自分の中でブームになってまして、寅さんで有名な柴又の帝釈天とか、足立区の西新井大師なんかを時々歩いています。そういう町でちょっと何か食べようと思うと、やっぱり「力持食堂」のような、古い和風のお店がしっくりくるんですよね。

そして力持食堂の写真を拝見して「あっ」と思ったのは、こういう、古い和風のお店独特のインテリア。なかでも特長的なのは「背もたれの低い椅子」だと思うんです。帝釈天の参道のお団子屋さんとか、西新井大師の参道の食堂にも、これと同じ椅子・テーブルが並んでいました。私なんかには、この光景が懐かしく映ります。とても落ち着く。
Posted by 59 at 2018年05月29日 20:00
59さま
ね!いいでしょう〜この雰囲気。
いわゆる食堂。
昔は駅前には大抵ありましたよね。
どんどん店じまいしていって、さびしいですよ。
キビキビ働く奥さんと寡黙に作り続けるご主人。
お出汁の味も美味しいの。

背もたれの低い椅子ですよね、食堂は。
座り心地がいいわけでもないけど、悪くもなく。
清掃時にはテーブルの上に逆にかけてのせ、床を掃くからかな?

このお店には父と行くので、気安く入れてほんとちょうどいいんです。
いつも親子丼頼んじゃうわ〜
Posted by める at 2018年05月30日 14:24
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