2018年04月06日

はじめての言葉

長女が赤ちゃんの時、初めて喋った言葉は
「どーち」だった。
小さなぬいぐるみのぞうが付いたキーホルダーを握らせて、
「ぞうさん。ぞうさん。」と何度も言い、童謡の「ぞうさん」も歌っていると、
長女がぬいぐるみを見ながら「どーち」と言った。
それが私の口真似の「ぞうさん」であり、手に持つ象のぬいぐるみのことを指しているのがわかり、
ひとが言葉を獲得した瞬間を目の当たりした私は感動に胸が震えた。

次女が最初に口にした言葉は、可哀想に
「いや!だめ!」だった。
あまりおしゃべりではない次女だったが、2歳年上の長女におもちゃをとられると
はっきりとした大声で「いや!」を言えていた。
それでも長女は平気でおもちゃを次女の手から奪い、返さないので結局は大声で泣いていたっけ…。
下の子は本当に不憫だが、こうしてたくましく育っていく…。

そうして今日、母が言葉を話した。
2月に脳梗塞を再発し、左脳の言語分野がやられ、
医師に「言葉を理解することも話すことも、リハビリをしても回復は見込めない。」と言われたばかりの母が、だ。
きれいな話でなくて恐縮だが、母は痰が喉に絡みやすく、
日に何度か吸引して取ってもらっている。
細い管を鼻から喉の奥まで入れて吸い取る。
当然、つらい。見ている方もつらくなるほど。
しかし、痰が絡んだままだと肺炎のリスクが高まるので吸引は必要なのだ。
看護師さんも
「ごめんねぇ、いやなことをして。タン取れたよ。もう終わり!」
と声を掛けてくれ、私も
「タンを取るのもつらいし、タンが絡むのもつらいし…どっちもつらいね。
でも、タンが取れてスッキリしたやろ?」
と母の喉元を撫でながら声かけした。
すると、母が細い声で
「…たん…たん…たん…」
と三度繰り返して言った。
思わず、そばにいた父に
「今、タンって言ったよね?」と確認した。
確かに母は言葉を発した。
言葉を母は手放さなかった。

リハビリ病院へ転院してから、定期的にお風呂へ入れてもらい、朝と昼にリハビリを受け、表情も良くなっている。
いろんな刺激を受けることによって、脳はまだまだ活性化する。そう信じて、諦めずにいたい。
posted by める at 23:03| Comment(4) | 日記 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
めるちゃん おつかれさま

お母様のご回復本当によかったです

めるちゃんすごく頑張ってる...
まだ大変だと思うけど
一歩一歩 進んで行けますように
祈っています

私の父の話で申し訳ないのですが
昨年肺炎で入院してからすっかり弱ってしまい心配していました
暖かくなって最近やっと元気が出てきてホッとしているところです

めるちゃん 娘さん達の初めての言葉覚えてるの?
すごーい!

あと三ツ矢サイダーのCM始まったね!

なんだか久しぶりなので一気に話してしまいました(^^;;

めるちゃん無理せず頑張ってね♡
Posted by sawa at 2018年04月07日 08:39
うんうん…

める嬢の声も、お母様への深い愛も、
きっとお母様の心に通じています。
声をかけ続けてあげてください。
刺激を与え続けるって、本当に、本当に!大切で、
意味のあることだから。
Posted by 59 at 2018年04月07日 22:41
sawaさん〜〜!ありがとう…❤️
sawaさんのお父様も肺炎だったのね。
母が入院している間も、ずっとベットが空くことなく常にほぼ満床状態で、救急車でどんどん運び込まれていましたわ…
今年の冬は特に寒かったからねぇ、、
以前は肺炎と聞いても、風邪のひどい感じ?くらいにしかわかってなくて具体的なイメージができなかったんだけど、今なら肺炎の怖さがわかります。
お父様、元気が出てきて良かったですね。
よく耐えて頑張られた…

うちの母は脳梗塞の手術の後はコミュニケーションができる状態だったんですがその後、肺炎を起こし、口から気道に筒を入れられ、それを自分で取ってしまわないように両手を拘束されて…それから認知機能が一気に落ちました。
命を守るためには必要な措置だったんだけど、相当つらい思いをさせたと思います…
今は気道の筒もミトンも取れて、表情も穏やかになりました。

子どもに手が離れると次は親の介護…そういう年になったのねぇ…

サザンもいよいよ始動、三ツ矢サイダーCMを見るとやっぱり嬉しい♪
勝手にシンドバッドバージョンの若さが弾ける感じ、いい。
サイダーだから夏に合わせて展開して来ると思うだけどなぁ。
ライブツアー告知、早めにしてくれてもいいのよ〜〜
今の状態だと大阪しか行けないけど……
Posted by める at 2018年04月08日 10:38
59さま
ありがとうございます…!
看護師さんもひとつひとつの動作にちゃんと声かけしてくれていて、そういう積み重ねが大事なんだと、今回強く思いました。
どうせ言ってもわからないし返事もできないと声かけをやめてしまえば、機能は落ちる一方ですもんね、、

だけど、父は病室に行くと母を寝かしつけようとするんですよね〜
それで母も父の顔を見ると安心するのか、寝てしまうんですよね〜〜
ほっこりする光景ではあるんですが……
そんなに寝かせなくてもいいのよ、、刺激を与えてあげてー!と言うんですが毎回寝かしつけてますわ…
父自身が母の穏やかな寝顔を見ると落ち着くんでしょうね。。
Posted by める at 2018年04月08日 10:55
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