2020年06月02日

スナックめるちゃん

先日、実家へ行った時のこと。
帰り際、父が
「買い物があるので、見送りがてら駅まで俺も行く。
自転車で追いかけるから先に歩いて行っててくれ。」
と言うので、玄関の施錠するのを確認してから駅へ向かい歩き始めた。

曲がり角を2つ越えても、父がまだ来ない。
出掛けに近所のおばちゃんに捕まったのか?
遅いなぁ…。

坂を上ったところで振り返ると、大きなダンプカーの後ろに自転車に乗る父の姿が見えた。
近所の工事現場に停まっていたダンプか。
細い道をのろのろやって来る。
ああ、これでは帰りの電車を一本逃してしまうなぁ。
店先の日陰に入り待つが、三叉路でダンプカーは必死でハンドルを切っていて、まだ時間がかかりそうだ。
車の後ろにいる方が危ないんじゃないか?
先に通してもらったら良いのに…。
暑さもあって、イライラしてくる。

するとそこへ、カンカン帽を被った太めのおじさんが自転車にフラフラ乗って、私の方へと近づいて来た。

「今、大変やなぁ!」

え?私?
私に言ってる?
大変なんだけどね、大変なんだけど…え?何?!
酔ってる?

「今、ほんま大変やろ?」

おじさんに繰り返されて気づいた。
私はカラオケスナックあゆみの看板の前に立っていた。

…違うんだって…。
ちょっと派手めのおばちゃんに見えたかもしれないけど
スナックのママじゃないのよ…私。

おじさんへの対応に苦慮していたら、やっと
えっちらおっちら父が追いついて来た。

「…あ。おじいさんを待ってたんか。」

状況を把握したおじさんは、また自転車をフラリフラリこいで去って行った。

んもぉ〜〜!
お父さんが早く来てくれないから、ヘンなおじさんに妙な絡まれ方をされたじゃないの〜〜!

マスクの中で小声でブチ切れて、父へは平常心を保ちつつ、今起こったことを話すと、

「ハハハ!
そら、そんな看板の前でお前が立ってるから間違えたんや!」

そうよ!
そうなんだけど、なんで立ってたかというと、
お父さんを待ってたのよッ!

これまた、マスクの中で小声で叫んで…
ああ、暑いわ…。
もう夏ねぇ…。
帰りの電車はやっぱり一本逃して、ホームで15分も待ったわ……。
posted by める at 18:04| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする