2020年10月31日

【お知らせ】ブログからnoteへ引っ越します

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いつも読んで頂いて、ありがとうございます。
日記を書く場所をnote ←ココへ移してみようと思います。
良かったら、引き続きご贔屓に…お願いします…!!

…悩んだんですがねぇ…
noteは広告がなく、スッキリきれいに表示されるんです。
ここのブログは広告が多過ぎて、、、表示がすごく遅いのが気になって。




noteはどなたでも自由に見れるのですが、コメントするのには登録が必要なんです。
それだけが気がかり…。

トラブル防止のためだとは思うんですが、
私はできたら気軽にコメントをもらいたい方なので…。

はじめましての方も、すっごく久しぶりの方も、たまにコメントもらえたら嬉しいのよ。
モチベーション下がった時にコメントもらえて、ああ、やっぱり続けてて良かったな…と思ったことが何度もある。

とりあえず、このブログはこのまま置いておきます。
コメントも活用してください。
Twitter←私のTwitterへコメントも嬉しいです。

今後ともよろしくお願いします…!!
posted by める at 01:01| Comment(8) | 日記 | 更新情報をチェックする

2020年10月19日

金木犀、風に薫る

甘い香りにふと顔を上げると金木犀の花を塀越しに見つけ、
秋も深まってきたと気付かされる。

堀内孝雄さんの「君の瞳は10000ボルト」を無意識のうちに口ずさむ。

♪鳶色のひとみに 誘惑のかげり
♪金木犀の咲く道を


谷村新司さんの歌詞はやっぱり素敵。
歌っている自分も、とてもいい女になれる気分。

中高生の10代の頃に覚えた歌ってのは、ずっと歌える。
ふとした瞬間に思い出し、当時の気分も同時に甦ってくる。

♪銀色の翼の馬で駆けてくる

ああ…その軽やかさは、今はもうないかも。
10代の頃は雲の上も歩けたのに。
呼んだら来てくれるかな、銀色の馬は今も。

春に亡くなった母は香りの良い花を好んだ。
沈丁花、くちなし、そして金木犀を庭に植えた。
ところが、金木犀だけ全く咲かない。
木は育つのに花が咲かない。
花を楽しむために植えた金木犀なのに。

たまに咲いても、ほんの少し。お印程度。
一体、どうしてなんだろう?
他所の金木犀は満開だというのに…。

「うちの金木犀はオスや。」

母は諦めたようにそう言っていたが、私は到底納得できなかった。
金木犀の木にオスメスがあるのか?
…いや、銀杏の木にはあるというから、ある…のか?

長年、疑問に思っていたこの謎も、スマホで調べれば瞬時に答えを得られる現在。
昨年、「金木犀 咲かない」で検索したら、剪定の時期に問題があることがわかった。

実家では草木が枝を伸ばす初夏に庭木を父が剪定していた。
一階の部屋が暗くならないよう、かなり大胆に。
それがいけなかったらしい。
蕾の元になるものができる春夏に枝を落とすと、そこからまた枝そのものは育っていくが、蕾の元はないため咲かない。

…なるほど、そういうことだったのか…。
今度は剪定に気を付けるよう父に言わねば…と思っていたが、今年は母の葬儀や四十九日やらでバタバタし、庭木のことにまで私も気が回らなかった。

父も庭がジャングルにならない程度に軽く剪定したおかげで、今年初めて!植えてから40数年以来初めて!金木犀が満開になった。

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うちの庭に金木犀が咲くのを母に見せてやりたかった。
…いや、これは母が咲かせた金木犀なのか。

咲いてるよ、香ってるよ!お母さん。
金木犀の花だよ。秋だね。

青い空に機嫌良く笑う母が見える。

posted by める at 20:24| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2020年10月17日

プリン、上手く作れた!

数回目のチャレンジで、ようやく納得の行く出来に成功。

卵と砂糖、そして牛乳だけで作る手作りプリン。
混ぜて、こして、蒸す。

簡単なんだけど、いつも蒸し時間をオーバーしてしまって“す”が入ってしまう。
それを反省し、今日はスマホでタイマーをセット!
時間管理をきちんとしたおかげでバッチリ。

…え?なんで今までそうしなかったのか?って??
いやぁ〜…私もそう思うわ。
なんかね〜、
あ〜10分蒸す…10分ね、ハイハイ。
…なんて簡単に思っちゃうのよね〜
んで、洗い物とかしてて、ハッと気付くと15分経過…とかなっちゃうのよ…。
タイマー、大事。

それと今回はカラメルソースも上手くいった。
砂糖と水を煮詰め、茶色くなりかけた頃合いで熱湯を足す。
この時、バチュ!バチュ!と派手な音が鳴るんでビビるけど、気合いで乗り切る。

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モロゾフのプリンの容器を活用してるのよ。

モロゾフのようでモロゾフで、ない!ベンベン♪
パチ物のようでパチ物で、ない!ベンベン♪
そ•れ•は•何かと訊ねたら……
ア!
手作り!手作り!手作り!!

…って、これのメロディ、正確にわかる??
わかる人はご同輩。

こんなに簡単にできるなら、娘たちが小さい時にも作ってあげたら良かったなぁ…と思うけど、
子育てしてる時はそんな余裕もなかなか持てなかったな…。

今ようやく、そういうこともできるようになった。
手作りおやつで孫をもてなすばぁばを目指すぞ!
子にできず、やり残した課題を次世代にて果たすのだ。

posted by める at 23:36| Comment(0) | グルメ | 更新情報をチェックする

2020年10月16日

榮太樓總本鋪の梅ぼ志飴

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はなちんママから頂いた東京土産。
日本橋の本店で買ってきてくれた榮太樓總本鋪の飴。

ちょっと疲れた時にアメを舐めるといいよね。
大阪のおばちゃんはバッグの中に必ずアメを常備している。
もちろん、私も。

グルメなはなちんママからのアメ、さぞ美味しいだろう…と期待して一粒。
すると…
梅ぼ志飴と袋には書いてあるのに…あれ?酸っぱくない??
…え?私が味覚異常?!ヤバイ?

あ、でもこれ…美味しいな…。
なんだろう…とってもシンプルに…ピュアに…飴。
余計なものを含んでいない味に安心できる。

梅干ではなく、これは…カラメルの味。それも上等なカラメル。

後味もスッキリして、喉が乾いたりしない。
ああ、飴って本来こういうものよね…。

公式サイトを読むと、梅ぼ志飴は形を梅干に見立てているんだって。
そ…そうよね?良かった…味覚異常ではなかった…。

私も最近、プリンを何度か作って、その度カラメルソースがなかなか上手くできなくてね。
ギリ成功かも…と思えたのは、まだ一度だけ。
砂糖と水を煮詰めるだけなんだけど、これが意外と難しい。

伝統の技術で作られる飴。
品質高く、毎回同じように仕上げるのは職人の技。

自然な甘みを楽しみながら大事に口中で転がすわ。

posted by める at 22:09| Comment(2) | グルメ | 更新情報をチェックする

2020年10月13日

エレガントマスク作ってみた

先日お会いしたはなちんママさんがされていた宝塚マスクがエレガントで素敵だった。
淡い黄色のマスクがお顔によく映っていた。
推しの月組カラーだから黄色と気付いたのは…後から。

衣替えでクローゼットの中を整理した。
これはもう着ないなぁ…綿×絹混紡で光沢のある素敵なブラウスなんだけど。
ブラウスそのものを着る機会がない。
もったいないけど捨てようか…と思った瞬間、
あ!これでマスクを作ればいいんじゃない?!と思い付いた。

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黄色よりはベージュ寄りのギリギリクリーム。
宝塚マスクには両端にレースが付く。
これも真似たかったけど、高級感あるレースでないと妙に可愛らしくなってしまいそうで、やめておいた。

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裏はダブルガーゼでふんわり。
今回、フィルタポケットやノーズワイヤーは無しで作ってみた。

表地に接着芯を貼ったので裏地と合わせて4枚仕立てになっている。
ノーズワイヤーも無しでも割とフィット感良好。

両端の折り返し部分は表に縫い目が出ないようまつり縫い。
エレガントにこだわってみた…。

そして出来上がったマスクを優雅な気分でつけてみると…
あれ?
マスクがきれいな艶のあるベージュなだけに、
私の顔の肌色が対比で必要以上にくすんで…見える…??
…えっ?!

はなちんママはそんなことなかったのに…。
こッ…これが年齢差なの…か?!

posted by める at 17:31| Comment(2) | 手芸 | 更新情報をチェックする

宝塚限定「スミレッ子」鎌倉紅谷

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はなちんママから頂いたお菓子、「スミレッ子」。
鎌倉紅谷の人気菓子「クルミッ子」の宝塚コラボで、宝塚大劇場内でしか購入できない限定物。
数量が限られており、売り切れていることが多いそう。

阪急カラーのパッケージにリスが大きな羽飾りを背負い、シルクハットで大階段バックにポーズを決めるイラスト入り!
ミラーボールまである…!
う〜ん…!宝塚を詰め込んでいるわ…。

小箱の中には食べやすい大きさのお菓子が5つ。
クルミにキャラメル…程良く甘い。美味しい…。

宝塚を昔、お姉さんと一緒によく観に行ったという義母にも一つおすそ分け。

今、宝塚のチケット取りやすいみたいだから出掛けませんか?
華やかなレビューとお芝居を観て、美味しいお弁当を食べませんか?と誘ってみたけど、振られてしまったわ。
行って行けなくはないくらいの体力はありそうなんだけどなぁ。
コロナのこともあって強引には誘えないのがつらいところ…。

でも、昔、宝塚へ通った時のことを思い出したようで、
「私達の頃は春日野八千代で、若い女の子たちが『ヨッちゃん〜!』って叫んで…すごかったよ!」
なんて、良い表情で話してくれた。
義母が十代の頃の話。
…春日野八千代…レジェンドやん……。
posted by める at 00:23| Comment(0) | グルメ | 更新情報をチェックする

2020年10月09日

宝塚歌劇「ピガール狂騒曲」観劇

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宝塚歌劇の大ファンはなちんママさんに誘っていただき、観劇へ出かけた。宝塚歌劇は二十数年前にベルばらを観て以来。

歌舞伎や宝塚って、観に行くにも何かお作法があるようで敷居高く感じていたが、そんなこともないとわかった。

チケットは公式ページからスマホで簡単に取れるし(今はコロナの影響で入手困難なチケットも楽々GETのチャンス!)

宝塚駅へは阪急からもJRからもアクセスが良く、意外と短時間で着ける。


今回観たのは、はなちんママ激推しの月組公演

JAPAN TRADITIONAL REVUE 

『WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-』 

ミュージカル 『ピガール狂騒曲』

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これまでにWOWOWで月組のお芝居が放映されるのを、はなちんママから勧められいくつか見た。

すると意外なほど、いわゆる「宝塚らしさ」を超えてお芝居として、なかなか面白かった。

男役トップの珠城りょうさんは体格、声質が良く、自然な男らしさを感じさせる逸材。

宝塚初心者の私だが、ダイキンのCMで珠城りょうさんの声が聞こえた瞬間、あ!とわかった。

せっかくお名前を覚えたのに、もう退団が決まっているそうで…。

きっと彼女は今後、益々活躍されると思うが、宝塚での素敵なお姿を一度は直接観ておきたかった。

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宝塚もコロナでずいぶん長い期間、休演が続いた。

はなちんママも一年ぶりの宝塚に感涙…。

演者始め劇場側も心底つらかっただろう。

今回の舞台は浮世のアレコレを忘れ、華やかさに酔い、ドタバタコメディーで笑えるサービス満点の作品。



レビューは全員お着物。

金の扇を巧みに使い、艶やかに舞う。

見事に揃った動きは、流れる水、吹く風の如く…。感嘆する。

しばらく観ていると、一糸乱れぬという風ではないのがわかる。

娘役の舞は、やはり女性らしさがあり、そこが何とも可愛らしく魅力的なのがわかってくるし、

それによって男役の男らしさも際立ってくる。



和装、摺り足。坂東玉三郎さん監修の本格的な日本舞踊に対して、

音楽は洋。

♪WELCOME! WELCOME TO 宝塚!

と扇を振りながら歌う。

この和洋折衷に違和感がない。何でも飲み込んでしまう宝塚!



幕が開き照明がついた瞬間、

ステージ上に大人数のキャストが見事にフォーメーションを組んで勢揃い。
暗がりの中、毎回美しく並ぶのはすごいと思うと、はなちんママが言い私も頷きながら

暗転板付きという言葉が記憶の底から浮かび上がった。

演劇学校での稽古の日々が懐かしく思い出される。

真っ暗なステージのどこに自分が居れば良いか、暗転板付きは特に全員で何度も練習を重ねる。

まっすぐに前を見た時、何がどの位置に見えるかをしっかり覚えるようにと指導された。

あの頃は私は観客席側でなく、舞台側にいる人間だと思っていたなぁ。

舞台を観ても、自分ならどう演じるかを考えていた。

もっと上手にできるとさえ自惚れていた。

今はさすがに穏やかな気持ちで舞台を楽しめる。

それでも兵庫県立演劇学校3年で学んだ経験や知識は観劇に役立つ。良い観客になれる。

昔と違うと思うのは、やはり照明。

LEDライトは明るく、舞台上の役者の表情がクリアに見える。

トップスターはこれでもか!と照明で照らされるので、かなり眩しいだろう。

昔の照明は熱があったので暑かった。暑くないのはありがたいだろうなぁ。

それにステージの上はホコリがすごかった記憶があるが、換気システムが良いようで、それも改善されている様子。

今はコロナ対策で換気を十分に行っているおかげもあるかも。



本公演では第106期生のお披露目もあった。

組長の光月るうさんが裃をつけちょんまげ姿で口上を述べる。

男役って、ちょんまげでもカッコいいのよ…すごいよね…!

口上の節回しが完璧だからこそ、カッコ良いんだと思う。

中途半端さが見えたら、途端に崩れる世界。

新人たちの精一杯さも初々しく好感。



そして休憩時間。幕あいに併設のレストランで食事。

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35分でこれを食べきるのは、…ギリギリ!
観劇中に電源を切っていたスマホを起動させて写真を撮る時間がなく、はなちんママさんに写真をもらった。
美味しそうに撮れてる!

一品一品すっごく美味しかったんだけど、ゆっくりとは味わえない~~
次に行く時は、もう少し少なめのメニューにしよう…。


ミュージカル「ピガール狂騒曲」はシェイクスピアの「十二夜」を下地に舞台をアール・ヌーヴォーの時代のパリに移したもの。

画家のロートレックが実名で登場し、代表作の絵が舞台のあちこちに描かれている。

これは私には大変嬉しい。先日、ミュシャ展に行ってきたところだし。

モンマルトルの赤い風車小屋ムーラン・ルージュも、昔パリ旅行をした時、行きたかったんだけど、女性だけに行くには風紀が…と言われ、断念したのよね…。

フレンチカンカンのラインダンスは、花の都パリの香りいっぱい。
この時、舞台の奥が鏡になって客席を映し込み、観客をも芝居に参加させた演出には、おおっ!と驚いた。

劇場の支配人、ダンサーたちの声が今の実情とかぶって聞こえ、リアリティーを増して響く。

所々、コメディー要素も濃く、客席にはしっかり笑いが起こっていた。

回転舞台で円滑に行われる場面変換。

花道や客前の通路も上手く使う。

コロナのせいで生オーケストラがなかったのはとても残念だが、空のオケピッとに板を渡して通れるようにしていたのも、今ならではのアイディア。

もう少しテンポ良く話を進めても良いような気がしたが、う~~ん…

あまり速いとついていけないかもしれないので、あれでいいのかも。



大階段が現れ、豪華なフィナーレ。

すごい羽を背負って登場するのを生で観ると…いやはや…ほんと、すごい!

宝塚の衣装は、あ、これ、本当にちゃんと作ってるんだって客席から遠目に見てもわかるクオリティー。

ドレスの裾の揺れの計算も見事。

眩しいくらいに煌めくジャケットには、一体いくつのスワロフスキーが使われているのか…。

相当、重いのでは…。

そして、トップはこの人!と一目で皆がわかるくらいひと際、豪華&スポットライト!

大きな羽飾りと共にいろんなものを背負ってステージ中央で輝く珠城りょうさん。

私、本当はこの方のスーツ姿が好きなのよ。

特にベルトをした腰が好き。

と、はなちんママに告白したら、

「え?ベルト?ベルトですか?」と聞き返された。

腰がガッシリと男らしく見えるベルト姿なんですってば。

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posted by める at 19:16| Comment(2) | ニュース・芸能 | 更新情報をチェックする

2020年10月05日

坂本冬美「ブッダのように私は死んだ」歌詞(桑田佳祐)を味わう

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※大晦日の紅白歌合戦での坂本冬美さん歌唱口上で、桑田さんがこの曲の世界を紹介されました。
その内容を踏まえて加筆したものをnoteに掲載しています。
こちら↓をお読みください。

坂本冬美「ブッダのように私は死んだ」歌詞(桑田佳祐)を味わう|める @meru_mia #note #2020年の推しnote



サザンの桑田佳祐さんが坂本冬美さんの新曲を作詞作曲、先日のラジオ「やさしい夜遊び」で初オンエアされた。

「ブッダのように私は死んだ」

ブッダのように…?

タイトルが、既にインパクト大。

どういうこと?!と思わせる。

曲に描かれている世界を確かめ、味わってみよう。


※全歌詞は坂本冬美さんのサイトで公開されている。



♪目を覚ませばそこは土の中

…と冒頭でいきなり女は殺され埋められて死んでいる。早い。

しかし…本当に死んでいたら目を覚ますことはないはず。

この「死」は、精神的、社会的なもの。

そして、男とのこれまでの人生の終わり。



♪所帯持つことを夢見た

ということは結婚には至らなかったのね…。

だけど、チラチラその気はあるような素振りをされ期待して、ここまで来てしまった。…悲しい。

彼女の方は彼に惚れていて、その弱みを利用され、

♪危ない橋も渡った

と身を捨ててずいぶん尽くしたようだ。



♪嘘だと気付いた時には捨てられたのね

彼の甘い言葉は自分を利用するための方便。真の愛などないと悟った時、

彼から「利用価値なし」の烙印を押され、あっさりバッサリ捨てられた。

彼女のこれまでの献身など全く顧みることなく。



♪お釈迦様に代わって殴るよ

それは殴りたいわ!殴って良いと思う。

しかし、「お釈迦様が殴る」ってこちら側のイメージになくて「え!?」と思う。

通常、仏が絡むなら「バチ当たる」とか「天罰を下す」という言い回しになるのよ。

「月に代わってお仕置きよ!」はセーラームーン。



ここの部分の歌詞朗読を桑田さんがした時、

これ、どんなふうに歌うんだろうな…?すごく歌いにくいんじゃないのかな…と思ったが、坂本冬美さんの歌唱はそんな心配を凌駕する素晴らしさで、深い情念を絶妙に表現していた。



二番の冒頭で、女がそれなりの妙齢であることが歌われる。

♪もう見た目を気にする歳じゃない

…いや、そうなんですけどね。

気にしても、もう取り繕いようもない見た目なんですけどね…

実際、年になればなるほど、見た目を気にするんですよ~~~~

気にしなければ、えらいことになるんですよ~~~



♪私、女だもん

これも大胆な歌詞よねぇ…。

ここも、どうやって歌うんだろうって思ったけど、坂本冬美さん…上手いわ!



♪何食わぬ顔でテレビに出ている ねぇ、あなた


えっ!?相手の男って有名人なの?



♪世間は本当の事など なんにも知りゃあしない

この二行で、業界のドロドロした深い闇や、それにまつわる隠された事件があるのだろうと想起させられる。



♪ただ箸の持ち方だけは 無理でした

…この歌詞もすごいよね~…。



この男は、嘘も平気でつくし、他人を見下す性格の悪さに加えて、

服のセンスも最悪…。

でも、それは彼女は赦せたというのよ。

「箸の持ち方」だけは受け入れられなかった、と。



子どもがヘンな箸の持ち方をしていると、大抵、人から注意される。

持ち方が多少おかしくても、別に食べられるんだから問題ない、と人の助言を聞かずにそのままでいると、もう誰からも何も言われなくなる。大人にわざわざ注意する人はいない。

注意されて素直に聞き、直そうと努力すれば二週間もしたら自然と正しい箸の持ち方が身につく。

長年の癖になっている持ち方を直すには、それなりの辛抱がいる。

だが、そこを乗り越えれば一生ものの所作が獲得できるのだ。



箸の持ち方が悪い彼は、

人の助言に耳を傾けることなく、

自分がより良くなるための努力をせず、開き直り、

もはや自分に助言をしてくれる人さえ失っている。

…って、めっちゃ悪口を並べてる!?

箸の持ち方だけで、そこまで言われる!?って叱られそう…。

この曲の歌詞考察として、この言葉の並びで出てくる表現として、

曲中で描かれる男の人となりが集約された箇所だと思う。



♪この世から出て行くわ

終盤の締めで決別を示す。

「この世」というのは、彼との世界なのだろう。

本当に死ぬわけではない。

だけど彼女にとっては、彼に尽くした自分自身を葬るという意味合いかもしれない。



♪ごめんね お母さん

親に謝らなきゃいけないようなこともしちゃったのかな…。

或いは…親には元々反対されていたか。

逆に、親の期待に報いることができなかったか…。



♪みたらし団子が食べたい

美味しいよね!みたらし団子。私も食べたい!

…じゃなくて~



お母さんに甘えるようなこの一節、彼女の可愛らしさが良い。

トロンと琥珀色の蜜が垂れる艶やかなみたらし団子。

柔らかく、甘辛い…彼女の魅力が投影されている。



♪お釈迦様みたいにはなれない

えっ!?タイトルが「ブッダのように私は死んだ」なのに、

ラストに至ってタイトル回収どころか撤回!?



「お釈迦様のように」というのは、悟りを開く、全てを赦すってことかな。



彼に騙され利用されたことに気付き、捨てられ傷ついて…

これまでのいろんなことを思い返して…

ある程度、自分で諦めに近い納得もできたけど、

かと言って、全てを赦せるかというと…

そんなに心広くないわよ!

あいつが悪かったってことだもん。


改めて…

曲名「ブッダのように私は死んだ」はどういう意味なのか。

ブッダの死の場面は涅槃図として具体的なイメージがある。

沙羅双樹の花の下、横たわる仏陀の周りで多くの弟子たちや動物たちが嘆き悲しむ。

この曲は坂本冬美さんをイメージし、桑田さんが作詞した当時ハマっていた海外ドラマなどから着想を得て書かれたという。

曲中のヒロインは、華やかな世界の舞台に立ち、多くのファンを持つ。

その彼女が亡くなったりしたら…どんなに多くの人が深く嘆き、大きなショックを受けることか…。まさに涅槃図…!

だけど、ここで彼女は「私はまだ死ねないわ!」と起き上がる。
(お釈迦になる=死ぬ
 ↓
 お釈迦になれない=死ねない)



♪やっぱり私は男を抱くわ

もう恋はしないなんて思わない。

もっと良い相手は私の周りにいくらでもいる。



「男に抱かれる」でなく「男を抱くわ」と主体的な言葉。

最後に彼女がこの痛手に打ち負かされることなく力強く進んで行く姿を見せる。

しなやかにしたたかに。



この曲を坂本冬美さんが大事に歌い続けてくれるだろうことが、発売日前から既に嬉しい。

NHKの歌番組とかでも聴けそうよね。

桑田さんがラジオ「やさしい夜遊び」のラストに

「坂本冬休み」って言ってて、「へ?」と思ったけど、モノマネタレントさんなのね!!

桑田さんの気遣いが全方向に広い…。
posted by める at 16:18| Comment(2) | 音楽 | 更新情報をチェックする